衝動買いは人間の本能。

衝動買いで楽しい思いをした人、後悔した人。いろんな体験談を集めてみました。

備前焼のコーヒードリッパーと水差し

1)あなたが衝動買いしたものは何ですか?また、それはいくらでしたか?
  備前焼のコーヒードリッパーと水差し
  2つで7,800円

2)見た目やスペック、使い心地など、そのものの情報を詳しく教えてください。

 

  伝統的な備前焼で作られたコーヒードリッパーと容量が700mlのコーヒーを入れる水差しです。
  備前焼の陶芸家さんが一つ一つ手作りで作られているもので、色彩は全く同じものは  なく、私は2つともえんじ色のブツブツとした土の触感があるものを購入しました。
  焼き具合で灰が少しかぶって、下地のえんじ色に灰色が入っているもので、水差しは一つの太い灰色の線ができています。
  使い心地は、不思議とコーヒーの味がまろやかになりおいしくいただいています。
  また、水差しで一時的に保管もでき、ドリップした後はある程度は保温してくれて、冷蔵庫に入れるとキンキンに冷えます。

 

3)どこに売っていて、どういう状況でそのものを知りましたか?最初から興味はありましたか?


  県の伝統工芸館で、今年の3月に期間限定で備前焼の陶芸家さんの展示会で販売されていました。
  私は陶芸には全然興味がなかったのですが、妻がたまたま新聞の広告で展示会があることを知った妻が興味を持ち、妻に無理やり連れていかれました。
  妻はもともと学生時代に趣味で陶芸をしていた時期があり、新聞広告で学生時代のころを思い出して、私と一緒に展示会に行きたがっていたそうです。
  私は、ただの皿や茶わんを見て何が楽しいんだろうと思いながら、妻と一緒に展示会に行きました。

 

4)なぜそれを欲しいと思ったのでしょうか?

 

  展示会では、陶芸家さんが展示会を見に来たお客さん一人ひとりにご挨拶をして、一人ひとりに作品の説明などをしていました。
  私たち夫婦にも同じように作品の説明をしてくれて、ものづくりの話を聞いていると作り方や土の触感や焼き具合などに興味を持ち始めました。
  私の陶芸のイメージが皿や茶わんなどしかないだろうと思っていたのですが、陶芸家さんが最後にご紹介いただいたのがこのコーヒードリッパーと水差しでした。
  備前焼でコーヒードリッパーが作られているとは知らず、私はびっくりしていたところに、陶芸家さんが「不思議とこのドリッパーでコーヒーを作るとコーヒーの味が変わります。」と説明を受けて、とても興味を持ちました。
  私は、無類のコーヒー好きで色々な豆を購入しては自分の好きな味を探していました。
  そこに味が変わると聞くと試してみたいという衝動にかられ、妻も展示会で購入する気はなかったのに、妻に懇願して購入しました。


5)そのものを買った後、どう思いましたか?そのものを手に入れた感想は?満足していますか?

 

  展示会から帰った後、すぐに今まで持っていたコーヒードリッパーと備前焼のコーヒードリッパーで同じ条件でコーヒーを作り、味を比べたところ、これがびっくり。
  備前焼のコーヒードリッパーの方が味がまろやかになり、よりコクの深いコーヒーに味が変わっていたのです。
  飲んだ瞬間に妻と顔を見合わせお互いに備前焼の方がいいとなりました。
  後日、私の知り合いのコーヒーショップを営んでいる方に衝動買いをした話をしたところ、その方から今ではプロのハンドドリッパーさんたちは備前焼をはじめとした陶器でコーヒーを作っている方が多くなっていると聞きました。
  私は、この買い物が間違っていなかったと思い、今でも大満足しています。
  コーヒーを入れるときは必ず備前焼のコーヒードリッパーで作っています。

 

6)これから衝動買いしそうな人に対して、自由にメッセージを書いてください。

 

  私の場合は、たまたま妻が陶芸に興味があって、無理やり連れていかれたところからで、全く興味ないところから購入することになりました。
  衝動買いの話でよく聞かれるのが、失敗談が多く耳にすることが多いと思います。
  しかし、私が体験したこのコーヒードリッパーに関しては、陶芸家が一つ一つ作品を説明していた熱意と研究心が私の心を動かし、陶芸家さんのお話が信用に値すると確信し、私の陶芸のイメージになかった洋物の道具を陶芸でするという発想に驚き、陶芸家さんがコーヒーがおいしくなるといわれたことで衝動買いしてしまいました。
  この衝動買いは私にとっては大成功だったと思います。
  衝動買いをする時は、モノだけで判断するのではなく、作っている職人さんの熱意や作った経緯などが分かれば衝動買いしても失敗しないんだと思いました。